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純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2005年06月のニュース一覧
▼[2005.06.30]選ぶべきフォーマット
▼[2005.06.28]ライフ・ナビゲーション
▼[2005.06.26]信心
▼[2005.06.24]流言蜚語跋扈跋扈
▼[2005.06.22]心の自害
▼[2005.06.20]PacMan on the road.
▼[2005.06.18]青春期の糧
▼[2005.06.16]英国戀物語CC4G
▼[2005.06.14]そんな簡単な必定
▼[2005.06.12]うそと本当
▼[2005.06.10]vain!vain!vain!
▼[2005.06.08]仕事のお時間に
▼[2005.06.06]声が聴きたい
▼[2005.06.04]金を払うべき音楽
▼[2005.06.02]明日の新聞を濫読する

■2005年07月のニュース一覧
■2005年05月のニュース一覧


 
[2005.06.30]
  選ぶべきフォーマット


 ▼Norway says yes to Open Source(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2005/06/28/norway_wants_os/


 ノルウェー,という国について,知ってみようと思った。しっかりした国であることが,わかったから。

quote:ノルウェーのモッテン・マイエル近代化担当大臣(なんて素晴らしい肩書き)は,政府がもう一部企業のファイル形式を使用しないと宣言した。大臣はマイクロソフトの名前を出しはしなかったが,ほとんどの人がスプレッドシートを使っていることを引き合いに出し,彼がオンラインでの発表にウインドウズ・メディア形式を使うのもこれが最後だと述べた。マイエル大臣は各省に,2006年終わりまでにオープンソースのソフト使用のプランを持つように呼びかけた。ニュースの詳細は,スラッシュドットのページで。

 数の暴力ってのはどこにでもある。金を使って数を集め,裁判でアホな判決が出たり,常識では考えられないような法律ができたり,ってことがあちこちでみられる。一部の人間はもうそれが普通で,当たり前のことと思い込んでいたりもして,数の暴力に気付きもしないということも起きる。でも,ネットワーク上で諸々の考えに接している人間なら,数で当たり前のように行われている暴力も,おかしい,と感じられる。

 パソコンを使うことがウインドウズを使うこととしか思っていないような政治家しかいない国なんて,世界でもっとも下等な国である。そんな国で,子どもがいくら教育を受けても,ネットワーク上では一部の(同じ教育を受けた)人間としか接していけない大人になるだろう。一部の人間だけが使っているフォーマットは,一部の人間だけが使っていればよい。ほかの,誰もが使えるフォーマットがあるなら,そちらを使えばすべてすみ,誰とでも接することができる。選ぶべきフォーマットは,それ以外に存在しない。



 
[2005.06.28]
  ライフ・ナビゲーション


 ▼Show me the way(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/magazine/4124760.stm


 でもそれは,決しておかしいことぢゃない。頭のなかの北浦和うずらさんがいろんなことをしゃべりまくって,それでどぉ生きるべきか決めている人だっているはずだ。カーナビは道のことしかしゃべらないけど,次第にいろんなことをしゃべって,自分が生きる助けになってくれるようになるかもよ。

quote:道を教えて欲しい。カーナビによって,紙の地図はもうすぐゴミ箱行きになるかもしれない。カーナビは昨今,急激に安くなり,性能もあがっている。小型のシステムでは7万5千円ほどまで値段が下がっており,レンタカーにも積まれている。カーナビのデジタル・マップの欠点は,すべての国を等しくカバーしているわけではないこと。デジタル・マップの作成には大きな時間がかかるのだ。そして,カーナビがあることで,人間の方向感覚が失われていることもあげられるかもしれない。

 わたしは車に乗らないので,カーナビに接することは滅多にないが,知り合いの車で,次曲がる方向をしゃべり出すのをきくことがあると,まぁ便利なんだろなとは思う。よく走っている道ならよいが,初めて通る道だと,激しくありがたいだろう。地続きで他国に入ってしまう欧州などと違い,日本では他国に入ってデジタル・マップが失われるってことはないので,欠点のひとつ目は存在しない。日本では,カーナビを作るのもほかの国より楽だろう。

 問題の欠点はふたつ目か。カーナビの付いている車にいつも乗っている友人がぼやいていたことには,普通に道を歩いていても,カーナビの音声で,次の角を右に,という声が聞こえてくると云う。もちろん思っている自分の考えから出ている声なのだろうが,道を進むときは常にその声とともに動いている自分がいる。次どちらに行ったらいいか迷っているときでも,自分の悩んでいる考えよりもカーナビの声が頭に出てくる。カーナビに悩んでいる言葉はそもそもないから,どちらかに決める声が聞こえてくるのだ。もちろん迷っているのは自分でわかるから,その声が正しいと限らないのもわかる。そんな道の歩き方は,安心感か,依存心か,と思うけど,生きていくなかのいろんな場面で,なにかほかの声を聞いて動くことは,そんな変なことぢゃないと思う。それが両親の声だったり,先生の声だったり,頭のなかのアニメキャラの声だったりするだけ。その一端を,カーナビが果たしているってことかな。



 
[2005.06.26]
  信心


 ▼Why does the moon look so big now?(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/magazine/4619063.stm


 神さまは,信じられる世界など作ってくれてはいない。恋人も,両親も,世界も,そして自分も,信じるには足りない。その,信じられないということを信じることは,実はなによりも大切である。

quote:ここ数日の夜,月はこの20年でもっとも大きくみえている。これは世界最大の錯覚とミステリーのひとつである。月は天高くにあるときより,地平線近くにあるときの方が大きくみえるが,NASAもその理由を説明することができていない。この現象,ムーン・イリュージョンの神秘は,何世紀もの間,偉大な思想家たちを当惑させてきた。

 確かに,沈みかけの月は大きくみえる。太陽も同じだ。もちろん実際に月や太陽の大きさが変わるわけはないのだから,なんらかの目の錯覚なのだろう。記事中にあるが,天上にある月に手を伸ばしてコインを掲げ,ちょうど月と同じ大きさのコインの位置をおぼえる。月が沈みかけて大きくみえるときに,顔から同じ位置にコインを置いて月をみると,同じ大きさなんだそうだ。つまり,月の大きさは変わっていない。大きく_みえていた_だけなんだ。

 自分の目でみたからと云って,それが正しいとは限らない。もちろんいまは,映像も画像もコンピュータでいくらでも加工ができるから,いくらでもうそや偽物は作れるが,そうでなく,自分の目でみている目の前のことでも,それが真実であるとは限らない。なにも信じられるものがない世界にいることは,人をとても不安にさせる。だから人は,安心を得るためだけに,信じることを信じて生きる。だが,信じることを信じたからと云って,信じられないものであることに変わりはない。信じることを信じるか,もう最初から信じられないってことを忘れて生きてしまうか,どちらかが楽に生きる方法だ。だが,苦しくとも,路頭に迷おうとも,信じられないことを受け止めて生きることもできる。そしてそれが,もっとも,「生きる」ことには近い。



 
[2005.06.22]
  流言蜚語跋扈跋扈


 ▼Winnyで原発情報流出(ITmedia News)
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0506/23/news023.html


 まぁ,いつものことですが。

quote:三菱電機社は子会社の社員のパソコンから,子会社が請け負っている原子力発電所の情報がWinnyを通じて流出したと明らかにした。社員のパソコンがウイルスに感染したのが原因という。

 この,どこの誰もみたことがない,「Winny上に大量に流出している」ファイルってのは,なんだろね。わらい。このお話の出所は毎日新聞の記事なんだけど,毎日新聞の記者が10万人ぐらいいて,Winnyでセコセコファイルを落とし続けてファイルをみつけ,記事にして載っけてあとは黙ってたとしても,Winnyの性質上,誰かひとりだけがそのファイルを落として,ほかの人にはまったく行き渡らないことは絶対ない。記事にあるようにウイルスによって流出したものなら,ウイルスによる流出ファイルに含まれるキーワードで落としまくって楽しんでいる人が世の中には山といるから,それらの人が誰もファイルを落としていないことはありえない。

 Winnyで流れていないファイルをWinnyで流れていると報道しているのは,それ自体虚偽報道だが,まぁそんなことはどの新聞社だってやってることだしどぉでもいい。では,この虚偽報道によって毎日新聞(または毎日新聞を利用した三菱電機)がなにをしたいか,だ。(1)Winny(P2P)を潰したい,(2)原発を叩きたい(毎日新聞には原発叩きで有名な記者もいるようだし),(3)ほかのなにかを隠蔽したい,といったあたりだろうか。まぁそれは現時点では特定できないが(時間とともにわかってくるだろうけど),とりあえず,今回の記事で流出しているファイルがあるなら,それには大きな問題はなく,単なる見出しだけで騒がしているだけの虚報,と認識しておきます。わらい。

 追記:この記事の公開後にぼちぼちとファイルがみつかり始めた。妙なのはなにも変わらないが,誰も話題にもしないファイルを,どでかく扱ってあげつらう姿は,なんだかね。



 
[2005.06.22]
  心の自害


 ▼AppleとIntel:今年最大の「ニュースでないニュース」(TidBITS)
  http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-783.html#lnk3


 いま,その刃を?

quote:マックがパワーPCの使用をやめ,インテル社のCPUへ切り替えると云うアップル社の発表は,最初はエキサイティングに感じたが,よく考えると今年いちばんの_ニュースでないニュース_だ。インテルチップのマックが出るまでの1年間はなにも変化がないし,実際に変わったところであまり気にならないと思う。アップルも開発者も短期的にはこの移行から得るものはなにもないが,長期的には今回の決断が間違いでなければ,マシンのパフォーマンスは向上してユーザーは喜べる。ただし,それは未来の話だ。

 インテル移行のニュースは公式発表の前から出ていて,それを耳にしてわたしは,またの話かと思っていた。つまりまったく信じてなくて,恥ずかしいぐらいに予想できてなかったことになる。というか,考えてもいなかった事態であり,口あんぐりで二の句が継げないというのが正直な感じだった。だから,もし本気でそれを予想して当たった人がいたら,尊敬しなければいけない。そしてそして,今年の1月にその発表があると予想していたのが,PCマガジン誌の名物コラムニストであるジョン・ドボラック氏だった(まぁ彼は古くからそれを云い続けてきたので,予想が当たったとは云いにくいのだけど)。彼は公式発表後のコラム(PC Magazineの記事)で,いろいろ述べている。そこから感じることも多い。もっとも考えさせられるのは,次のことだ。

 パワーマックG5が発表されたのが2003年6月のことだが,アップルは2003年(何月かは書かれてない)にすでにインテルとミーティングを行なっていたという内部情報があるらしい。2003年の時点ですでにIBMはセルチップでソニーとの連携を強めるなどしており,アップルは後回しの存在であって,ジョブズがそれに対して不満だった,とある。だから2003年のインテルのミーティングは,すでにインテルチップ移行が本気で考えられていたのだろうと予想できる。本当にそうなら,G5は,最初から捨て駒だったと考えてよい。では,G5はなんのためにあったんだろう。G4チップも,G3からG4に移行したが発熱が強く処理速度の向上も遅いとダメ出しされて,そしてG5に移行した。G4も失敗だったし,G5もかなり速い段階でダメ出しの存在だったようにみえる。もちろん期待以上に性能があがって利用できればよかったろうが,ジョブズの思っていたようにさっぱりその期待には答えてくれなかった。つまり,ことごとく失敗を続けていたことになる。それらすべてが,今回のインテルチップ移行につながった。普通なら,責任問題だと思うのだが,アップルにとってジョブズはそう云う存在ではない。誰も責任を取らず,失敗も認めずに,果たして,アップルに明日はあるだろうか。いちユーザーとして,ちょっと,きちんと考えたい気分だが。



 
[2005.06.20]
  PacMan on the road.


 ▼Wocka, Wocka, Wocka:Pac-Man celebrates 25th birthday(USATODAY.com)【英語】
  http://www.usatoday.com/tech/products/games/2005-06-15-pac-man-birthday_x.htm


quote:ドットを食べ続けて幽霊に用心し続ける英雄であるパックマンは,今月25歳になった。ナムコ社の若いデザイナーだった岩谷徹氏が,欠けたピザからインスピレーションを得てパックマンは誕生。米国でも1980年にデビューし,さまざまなライセンス商品を生んだ。ナムコ社はパックマンの出生日を教えてくれなかったが,1980〜87年の間にパックマンのアーケードマシンは29万3822台売れたという。その後も,たくさんのパックマンが登場するゲームがある。「パックマンはテレビゲーム史の重大事件だ」と述べる人もいる。

 パックマンが誕生25周年というのもすごいのだけど,それ以上にすごい,というか笑ったのが記事中にあるパックマンハッタンとやら。ワシントンスクエアを中心としたニューヨークの街路で,ひとりのパックマン役と4人のゴースト役が走り回る。離れたところにその5人に指示を出すコントローラー役の人がいて,街路にいるキャラと常時携帯電話で連絡を取る。各キャラは交差点ごとにコントローラー役に連絡を入れ,コントローラー役はボード上のキャラを動かして通った街路のドットを消す。もちろん,パックマンはゴーストに捕まるとゲームオーバー。決められた街路の四隅にはパワーペレット(パックマンが食べると無敵になってゴーストを食べられるようになるドット)があって,パックマンハッタンでは2分間,パックマンはゴーストに捕まっても大丈夫で,逆に捕まえるとゴーストをスタート地点まで戻すことができる。パックマンのコントローラー役はパックマンにどんな情報でも伝えることができ,ゴーストのコントローラー役はほかのゴーストの位置とパックマンが無敵かどうかだけ知らせることができる。というのが公式サイトにあるルールだ。

 ドットはひとつ30点で,パワーペレットでゴーストを捕まえると,200,400,800,1600点を得られる。で,公式サイトのハイスコアのページをみると,ハイスコアは42分間で2230点らしい。たぶん1面をクリアするのも大変そうな気がする。つか,公式サイトに写真とか動画があるんだけど,道でパックマンとゴーストが出会ったら単なる追いかけっこになってるな。笑える。

 紹介ページ(「ABOUT」)には,GPSやWi-Fiを使いたかったとある。だが,Wi-Fiは広く街中をカバーできてない,GPSは大きいビルがあるような場所できちんと動作しない,操作しやすく安価な装置がなかった,と使用できなかった理由を挙げている。だが街全体をWi-Fiで覆うと云う計画はいくつか動き出しているし(過去記事),なにかそれと連動したGPS装置があれば,完璧なパックマンハッタンが行えるかもしれない。え,パックマンハッタンをやりたい? すみません,わたしは体力が持ちません(^^ゞ。



 
[2005.06.18]
  青春期の糧


 ▼Dell Says He'd Sell Apple's Mac OS(FORTUNE.com)【英語】
  http://www.fortune.com/fortune/fastforward/0,15704,1072719,00.html


 海外のサイトで,デルのノートパソコンで動作するマックOS X 10.4 タイガーの動画が公開されて話題になっていた。その後ビットトレントで,たくさんのインテル版マックOS Xがリリースされていたが,それらのほとんどはフェイクで起動するとポルノ画像などが表示されるだけだったようだ。が,1GB近いファイルサイズなのにダウンロード数はとんでもなく伸びていて,多くの人が手持ちのウインドウズのパソコンでマックOS Xを動かしたいと思っていることはうかがえた。

quote:パソコン販売会社はマイクロソフトを怒らせることに対してかなり慎重だが,デル社はすでにマイクロソフトが罵り続けるリナックス搭載機を販売している。わたしがマイケル・デルCEOにメールでマックOSに興味があるか尋ねると,「アップルがマックOSを他メーカーにオープンにするなら,我々はそれをユーザーに提供して満足できるだろう」と答えてきた。パソコンメーカーの役員がマックOSのパソコンを売ることに,公式に熱意を示したのを耳にするのは,これが初めてだ。

 iTMSによって,アップルはいままでのガキっぽさがやっとなくなってきた,と,わたしの出入りしているサイトではよく目にする。それは汚い大人の仲間入りをした,という意味に取らなければいけない。もちろんだ。甘い考えの子どものまま,生き続けられる人間はいない。だから,人はいろんなことを知り,そして,大人にならなければいけない。大人のなかに,本当のガキのような甘い考えの人間は,ひとりもいない。ぃゃ,いないと云うよりは,いられない。

 「青春は例外なく不潔である」と云ったのは吉本隆明だったろうか。青春なんて言葉をまともに扱うこと自体,現代ではコッパズカシイことではあるが,つまり,人生において汚れるその第一歩を「青春」と云う言葉で表す。そして青春とは,人がそれにもだえ苦しんで過ごす時のことを差す。アップルのインテルチップへの移行(過去記事)は,わかりやすい青春期の不潔さである。それを否定したいのは,昔のガキのアップルを信じていたいアップル信者だけであり,それ以外の人間は,ああ,アップルもそんなお年頃なのねと思うだけだ。マイケル・デル氏の誘い水も,大人なら受け入れておかしくない。将来的には,アップルはそんな大人に落ち着く。ぃゃ,それ以外に行き着くところはない。まぁ,スティーブ・ジョブズ氏は,まだまだガキの部分を残してはいるけれども。



 
[2005.06.16]
  英国戀物語CC4G


 ▼Scheme promoting IT jobs to girls(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/4088450.stm


 「だいたいさ,もう24回も放送しているのにキャストロールに6回しか名前がないってどぉよ」「数えたのか。がんばったな,ムダに。まぁ31人だっけ? いるんだから仕方ないんぢゃないの?」。

quote:現在英国では,IT関連の労働者の5人に1人は女性だが,それをもっと増やすための計画がルース・ケリー教育・職業技能相によって進められている。男性と同じようにIT系の仕事に就けるように促すCC4Gと呼ばれる組織はイングランドの3600の学校に広がっており,10〜14歳の15万人の女の子がITの経歴を積めるようにする資金提供も行なわれている。

  「英国戀物語だな」「まったく関係ないことをいきなり云い出すなヨ。英国ってことしかあってないぢゃないか」「だってCC4Gだよ,コンピュータ・クラブ・フォー・ガールズ(Computer Club for Girls)だよ。もぉ萌えキャラのために行われるようなものぢゃないか」「ものすごい勢いで自分の趣味に全部持っていくなよ。マジメな政治の話っぽいのに」「でもこぉいぅ小さいことからコツコツやるのがメカ少女を作る礎になるわけだね」「メカ少女? メカ好き少女ね」。

 「BBC NEWSの記事にこんなのもある。英国の大学がゲームのプログラミングのコースを開設して106人の申し込みがあったけど,全員男性だったというオチがついたらしい。で,女性のゲームプログラマーを求めていると」「なんかいまのゲームってマンネリ感しかないからね。そう云う新しい刺激が必要なのかも」「ネットワークの使い方だって,もっとガツンとした広がりが欲しいね」「まぁそんな意見もあっていいけど」「そぉいぅことが広がってこそ,やっとほとんど出番のない葉加瀬聡美の出番もできるわけですヨ」「待て。なんかまたすごく偏った話になってないか」「これで英国戀物語CC4Gにつなげてください」「誰に頼んでるんだ?」。



 
[2005.06.14]
  そんな簡単な必定


 ▼Throw away camcorder(p2pnet.net)【英語】
  http://p2pnet.net/story/5179


 存在感のあるもの,は,ひとつだけになる。

quote:ドラッグストアのCVS社は,30ドルの使い捨てポケットビデオカメラを発売する。ユーザーはカメラをCVSに返すと,撮影した写真や動画をCDやDVDで受け取れる。動画は当面は,20分しか撮影できないけど…。

 Washington Postの記事では,これは技術的には使い捨てではなくレンタルであると述べている。返却したカメラはまた使われるのだろう,たぶん。そしてp2pnet.netの記事では,これは映画館で映画を撮影するのにそのうち使われるだろうとほとんど断言している。いまは20分しか撮影できないが,ちょっと値段をあげて2時間ぐらいビデオ録画できるようにするのは簡単だろう。映画館に持ってって撮影し,返却すればDVDにしてくれる。DVDのデータなら,いまなら好きなように利用できる。

 日本には劇場映画を手作業で撮影して…という文化がないのでなんとも不思議なんだけど,それに精を出している人たちの労苦はなかなかのものだ。映画,というものにまだ存在感があるからそんなことをやってるのだろうか。存在感がなきゃそんなこともされなくなるのだろうか。ぃゃ,違うな,あさってになって,変わらず存在感を持てるものなんてなにもない。すでにきょうなくなっているものも多いし,既存のものの存在感はすべてあしたでなくなる。そんな簡単な必定に,文句を云っても仕方ないし,ぐだぐだ云う奴は,殺せばいいだけだ。その先に,やっとまともな未来が,あるのだから。



 
[2005.06.12]
  うそと本当


 ▼A little less censorship?(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/technology/4080886.stm


 この世の98%はうそである。おかしいことぢゃない。だから,本当のことは,価値があるんだ。

quote:中国当局は国内のウェブログ開設を登録制にし,すべてを検閲対象とすることにした。これによってすでにある70万のブログが,登録を行うか閉鎖することになると予想される。ネットのフィルタリングと検閲は,シンガポールやサウジアラビア,イラン,クウェート,チュニジアなどでも行われているが,中国は世界でもっとも強く行なっている国家となった。BBCはブログの自由な開設を許容するように中国政府を説得する気はないが,だがそれらを押さえつけている法を緩めるべきであるとは考えている。

 実際のところ,多くの日本人は中国政府がこんな政策を取っても,国民のなかにあるかもしれない不満や鬱憤が,消え去ることがないことはわかっていると思う。ネットワークを遮断して抑圧しても,それで問題が解決することはない。また,ほかから入ってくる遮断したい情報が広がるのを防ぐことができるように感じるかもしれないが,結局どんな経路ででもつながっているネットワークでは,情報を止める手筈はない。これは日本国内で,情報の動きを思い通りにしたいとしている人たちにも云えることだ。すべては,無駄だ。

 よく日本では,ある掲示版の管理人が述べたらしい「うそをうそと見抜けない人には,掲示板の利用は難しい」という言葉が取り沙汰される。そしてその言葉は掲示版に限ったことではなく,ネットワーク全般に云えることだ。どんな非難であれ,称賛であれ,なにも考えずにそれを事実として受け取ってしまうと,おおむね被害を負う。ネットワーク上には無尽蔵の情報があるが,それを事実かうそか判断するのは,常に自分であり,ほかの誰もそんなことをしてくれはしない。テレビや新聞雑誌などよりもよりそれが強いのは,あの新聞社のサイトにもあの掲示版にも,いたるところにうそが目に付くからだ。フィルタリングや検閲に似たものは,日本でも行なわれている。頭の足りない,著作権と口にすることでしか生きていけない能無しによって。そうでもしないと,自分たちのうそが簡単にばれてしまうからね。



 
[2005.06.10]
  vain!vain!vain!


 ▼The Osborne Effect spooks Apple(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/2005/06/08/apple_osborne_effect/


quote:自暴自棄なほどの非難と不満はさておき,アップル社のインテル社CPUへの移行はおおむね歓迎されている。だが普通のPCと異なり,マックは中古が高値で買い取られ,長く所有する人も多い。5年前の450MHzのG4キューブは,OS Xのパンサーとタイガーによる性能向上もあっていまでも働いている。しかし,今年PowerPCのマックを買って,誰が2010年にそれと同じことを云えるか? 2010年には,PowerPC用マックのソフトやドライバーが作られることは難しいだろう。これは,「オズボーン・エフェクト」かもしれない。この言葉は,PCの先駆者のひとりであるアダム・オズボーンが,出荷前に後継機種を発表し,6ヶ月後に会社を潰したことに由来する。つまるところ,あなたは今年,PowerPCのマックを買うだろうか?

 個人的にはCPUがIBMだろうがインテルだろうがたいして感慨はない。だが,マックの始まりでケンカを売った(過去記事)IBMのチップをずっと使い続けて,その比較対象としてけなし続けてきたインテルのチップに鞍替えする姿は,ややみすぼらしい。IBMが普通のPCメーカーに落ち,そこからも転落して新しい姿を模索しているような状況をみると,インテルもそうなる予感? と云うか記事中にもあるが,ここ数年はずっとチップ速度でAMDの後塵を拝し,チップのロードマップはクラッシュをし続けている。また,AMDのx86-64チップセットとの互換を受け入れざるを得ない,屈辱の状況に追い込まれているようにみえるんだけど。それを選ぶアップルは,IBMよりマシというだけの判断なのだろうか? 本当に将来をみすえているか,疑わしい。

 無駄はよいかと訊かれれば,多くの人はダメだと云うはずだ。その無駄によって,マックのレベルは割り引くことが必要になる。普通に考えてわかるように,インテル用のすべてのソフトがそろうまでは,ソフトが動作しないか,(エミュレーション動作によって)速度が低下する可能性が大きい。すべて無駄だ。ソフト開発者はPowerPC用とインテル用の両方に対応できるようにユニバーサル・バイナリにするのがデフォルトになるだろうが,それも本来は必要でない。無駄だ。ただでさえマックは,OS9までのクラシック環境→マックOS Xの大転換があり,その無駄を引きずっているシーンも残っている。開発者のなかには,またかよ! と思う人がいてもおかしくはない。そして,市販ソフトを使っている人は,ほとんどがまたアップグレード料金を払わされることになる。無駄だ。

 だが無駄には,よい無駄とホントに無駄な無駄の2種類があるはずだ。インテルチップへの移行は,どっち? 記事中にある「オズボーン・エフェクト」の当事者だったアダム・オズボーン氏は,まだIBMがPC事業に参入する前に,PCを売り出した。画面もキーボードも(フロッピー)ドライブもすべてをひとつに小さくまとめ,しかも最初からOSはもちろん,表計算やワープロ,開発言語のベーシックなどのソフトも最初からバンドルされている現在のiMacのような「オズボーン1」と云う機種を大ヒットさせた。だが,MS-DOSが動作するという触れ込みの次世代機を発表すると一気に現行機種は売れず,次世代機を待つ人だけになった。でもまだ全然出荷の準備ができていなかったため,そこで破産。次世代機があれば,現行機種のすべては無駄になると判断されたわけだ。まぁ現代でそんなあっさりことが動くことはないのは当然だけど,でも,小さな無駄による鬱屈は,ユーザーの気持ちにたまってくるものだ。しかもそれがホントに無駄な無駄だと,頭をもたげてくるのも早まる。さて。(参考:Osborne 1 computer



 
[2005.06.08]
  仕事のお時間に


 ▼職場でヘッドフォン(asahi.com)
  http://www.asahi.com/english/svn/TKY200506070185.html


 「ずっとディスプレイをみて作業をするのが仕事だから,だから,耳栓しかないのならそれでもいい。でも,『光のシルエット/CooRie』なら,もうちょっと気持ちよく,作業にあたれる」。

quote:シェリル・ブレナンさんは狭いオフィスで周囲の会話が気になって集中できないときは,ヘッドフォンで音楽を聴いている。iPodなどの携帯音楽プレイヤーの普及で,多くの人が職場に音楽を持ち込むようになっている。ヤフー社では音楽を聴くことが推奨すらされている。多くの自由と仕事環境のコントロールを得られて道徳的に向上するという意見がある一方,人との交流が減り長期的にはストレス増加につながるという声もある。

 実際のところ,どこに行ってもちょっとだけうるさいことが多い。そんなときは自分の両耳を手でふさげばいいんだけど,そうするとなにもできなくなる。だから,ヘッドフォンで好きな音楽でも流すのが手っ取り早い。わたしは普段は片耳だけのヘッドセットを使っているが,片耳で音楽を鳴らしてもダメなときは仕方なく,両耳のヘッドフォンを使う。それで,大丈夫。

 彼女も,わざわざ面と向かって文句を云うような人でないことはわかっていた。だからヘッドフォンで両耳をふさぎ,作業に集中することは,真っ当な仕事のやり方だ。話しかけたり伝えたいことがあるのなら,IMでコンタクトすればよい。遊びでなく仕事のためにそこにいるのなら,それがもっとも集中できて,効率よいことだ。彼女は云う。「仕事中には,ホントは自分の耳は必要ない。自分以外と接する必要があるときはメッセージのポップアップウインドウが開き,すぐに対応できる。コンセントレーションのために最低限必要な環境を作るのが許されるのなら,真っ先にするのはそれ,ぢゃない?」。



 
[2005.06.06]
  声が聴きたい


 ▼Machines' way with words(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/programmes/from_our_own_correspondent/4587163.stm


 「『システムの声』で『舞太』を選べたらマックOS Xを100個ぐらい買うね俺は」「そう云うすごい一部でしか役に立たないシェア拡大を口にして迷惑をかけない方がいいと思うな」。

quote:自動音声認識がいろんなところで使われているが,機械がどのような声でしゃべるかによって違いが生じることもある。研究のためのテストでは,人は女性の声より男性の声の方が説得されやすく,納得しやすいと云う。カーナビ付きのレンタカーは多いが,米国ではカーナビの声はだいたい女性だ。だがドイツでは女性の声が男性運転手から反感を示され,市場から取り除かれた。高齢者はより若い声からの忠告を受け入れる結果もある。短気なドライバーは控えめな声によって落ち着くことも発見されており,利用者に合わせてカーナビの声を変えることも大切になりそうだ。実際,アンドロイドの口調はとても向上しており,すぐに人間よりもうまく話せるようになりそうだ。

 なぜドイツ人が,女性の声のナビゲートを受け入れないのかはわからないが,女性声より男性声の方が説得力があるということも含めて,それらは声質がどぉこぉではなく,聞いてる人間の受け止め方でしかないだろう。男女の違いだけでなく,強い口調で道案内された方が間違わずにすむ人もいるかもしれないし,強い口調に従うことに抵抗を感じる人もいるだろう。門脇舞な声でナビゲートされたら目の前が海でも従いますと云う人もいるはずだ。発声は固定すべきものでなく,各人が自分の固体的/社会的な性質や用途によって変化させられるようにするのが適切っぽい(文中敬称略)。

 「ということでiSpeechなわけだよ」「また唐突だな。テキストファイルとかウェブとかを音読してくれるマックOS Xのソフトね」「日本語にあったアクセントになってないのはまぁ仕方ないとしても,結構漢字も正確に読んでくれる」「何気に賢いね」「だが問題は女性と思われる声がJunior(ジュニア),Kathy(キャシー),Princess(プリンセス)の3個しかないことだ」「しかもたぶんジュニアは男だろ。でももともとOS標準で備わってる声から選んでるんだからしかたないんぢゃ…」「鼻にかかった艶のある声でおかしなファンがついているVicki(ヴィッキー)がないこととか,かなりおかしいよ」「お前がおかしいヨ」。



 
[2005.06.04]
  金を払うべき音楽


 ▼Yahoo Music Unlimited ...(p2pnet.net)【英語】
  http://p2pnet.net/story/5065


 スウェーデンは人口900万人の国だが,_少なくとも_50万人はネットで映画のファイルのやりとりをしていると云う(The Registerの記事)。もう,いままでと同じ商売をしているような無知な人間は,飢え死にさせていいんだよ。新しい商売を提示できる者にだけ,金を払う価値がある。

quote:ヤフー・ミュージック・アンリミテッドからお金を払わなくても自由に曲をダウンロードできることの報告があってから(p2pnet.netの記事),まもなく7日になるがまだ対策は取られていない。やり方の発見者のロバート・チェーピン氏は,そのハッキング方法をヤフーに警告してから,1日2回のテストを続けている。

 まぁこういうときのためのベータテストなんだから,ヤフー・ミュージック・アンリミテッド(過去記事)にとってはよかたよかたと云うとこだろう。よいサービスなんだから,放っておいてもユーザーは集まる。ヘタな穴がみつかったらふさいでいけばいい。それをしているうちに定着し,あとはそれがデフォルトになる。DVDもそうだった。

 PC Magazineのウェブサイトは,テメエが買った曲をどの音楽プレイヤーソフトで再生しようが,どの携帯プレイヤーで再生しようが自由なんだから,DRMを解除する方法を教えよう,と記事をまとめている(PC Magazineの記事)。別にそんなたいしたことをするわけでなく,一度CD-Rに書き込んでもう一度MP3でもAACでも好きな形式にリッピングするのがいちばん簡単,またはライン端子からアナログ入力して録音,または再生中にレコード・スマートなどのソフトで録音,てな感じ。まぁiTMSならJHymn(過去記事)などでも,なんとでもなるだろう。とにかくなんにしても,なにも自由にならないような音楽など買う価値はカケラもない,と云うことをきちんと認識しておけば,十分。



 
[2005.06.02]
  明日の新聞を濫読する


 ▼Newspapers face up to new media(BBC NEWS)【英語】
  http://news.bbc.co.uk/1/hi/technology/4595605.stm


 社説でさえ,たった3ヶ月もウェブサイトに残しておけないのは,よほど恥ずかしいことを毎日書いている証拠である。

quote:新聞はオンラインニュースやブログの挑戦にもかかわらず,決して死んではいない。ソウルで行われている世界新聞協会総会によると,2004年の新聞の発行部数は2.1%の増加となったが,新しいメディアからの挑戦に直面している。総会での報告によると,新聞の発行部数が多い国は,中国(9350万部),インド(7880万部),日本(7040万部),米国(4830万部),ドイツ(2210万部)の順。新聞のウェブサイトの閲覧者は,前年の32%増となった。

 山本夏彦氏はよく,「テレビは百害あって一利がない」と云っていた。彼は新聞についてはよい面と悪い面の両方を説いたが,どうも「十害三利」と云うような印象。そして害のひとつとして朝日新聞の対旧ソ連,対中国についての報道の右往左往ぶりをあげて,最後に「新聞の命はインキの匂いのするまでの二時間である。あとは書き手も読み手も忘れる。読み手が忘れることをあてにして新聞は書いているのである。いつまでも覚えている人は悪い人なのである」とまとめていた。ここ数日以前の紙の新聞が読み返されることは,めったやたらにはない。よっぽどなにかを(またはその新聞を)もちあげたいかおとしめたいかのどちらかの理由でしか,そんなことをする人はいない。ほとんどの人がそうだから,ヤフーなども昔の新聞記事をいつまでも提供する必要はない。それが普通の紙の新聞との接し方だったからだ。

 だがウェブページは異なることが多い。検索で昔の記事もすぐに掘り出されるし,どっかに保存されることも多く,ずっと残る可能性も大きい。それを拒絶することは,ほとんど不可能である。ファイアフォックススクラップブックで,バチコンバチコン保存している人は多いだろう。そして,過去によいことを云ってあとで取り上げられることなどめったになく,おおむね恥をさらしたことを取り上げられることばかりになる。で,いまの新聞には,もうそれくらいしか存在価値がない。ウェブで生きたくなければどんどん誰の手にも取られなくなる紙の新聞を印刷して細々と生きていけばよい。ウェブで生きていくしかないとわかったなら,まず恥知らずな自らの存在を思い返すがよい。新聞にいま求められているのは,そんなところだ。(「ひとことで言う―山本夏彦箴言集」/山本夏彦



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